伊藤 豊彰

Toyoaki Ito
コース長 教授

学位 農学博士 東北大学 1994年取得
担当科目 食料産業概論、農学基礎実習、環境科学概論、生物資源循環論、基礎ゼミⅡ、肥料学、作物生産科学基礎実験・実習、栽培科学実験・実習、土壌学、卒業研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、食料産業実践論Ⅱ
専門分野 土壌肥料学、栽培学、環境科学
研究テーマ
  • 気象変動に強い高品質水稲生産のための土壌肥料技術
  • 土壌と作物の迅速栄養診断技術の開発
  • 農業生物の機能を活用した農業技術の開発
  • 有機栽培や冬期湛水などの環境と生物にやさしい農業生産技術

高校生へのメッセージ

こんにちは。アグリコース長と土壌肥料学を担当する伊藤豊彰です。農村を含む地域社会を元気にするには、これまで以上に農業を楽しくて、やりがいのあるものに、そして生産・加工・販売を一つながりのものと捉えて、消費者に農業と食品のすばらしい価値を伝えることが大切です。 私は、これまで東北大学農学部で、長年、農家といっしょに田んぼの調査を中心にしながら、水稲の有機栽培やふゆみずたんぼ農法を研究し、有機栽培水田で生きものが増加すること、土壌中の水生ミミズが水稲生産に役立つことを解明しました。また、環境を汚染しない堆肥利用法の開発やケイ酸肥料による米の品質不良(稲の夏バテ)改善の実証なども行ってきました。 新潟食料農業大学では、これまでの研究を発展させながら、土壌、環境、農地の生きものを大切にする、「新しくて生産者にも消費者にも喜ばれる農業技術」を大学の同僚、学生の皆さん、地域の人たちとともに作り上げて、新潟や日本の農業を元気にしたいと考えています。学生さんたちには、現場を実感できる講義・実習・研究で実践力を身につけさせたいと考えています。 農業と食産業が盛んな新潟の地で、この新しい大学で共に学び、研究し、日本の農業や地域に貢献できる力を自分のものにしてみませんか。

企業へのメッセージ

土壌肥料学を担当いたします伊藤豊彰です。農村を含む地域社会を活性化するためには、付加価値の高い農業、生産・加工・販売を一つながりにした、市場を意識した農業の確立が重要だと考えています。私は、前任の東北大学大学院農学研究科において、生産者の圃場調査を中心に、水稲の有機栽培やふゆみずたんぼ農法の研究(水稲生産性や水田生物多様性の解明)、水田生物の農業への利用(水生ミミズは雑草を抑制し、水稲収量を増加させる)、土壌養分状態をバランス良く改善するための新しい堆肥活用栽培技術の確立(堆肥リン酸に注目)、夏期高温で生じる玄米品質低下(白未熟、胴割れ)のケイ酸肥料による改善(酒米について実施)、などについて成果を得てきました。
新潟食料農業大学では、これまでの研究を新潟や北陸・東北地域の実情にあった形で発展させ、環境や生物保全に貢献する農法や水田生物による地域農業のブランド化や、ケイ酸資材や土壌改良による酒米品質改善などによって、消費者に選ばれる市場性の高い農業の確立に寄与したいと考えています。さらに、広い範囲で農地土壌調査・診断の実施、地域全体の自然資源(土壌、水、生物、在来種など)の調査データを基にした教育・観光プログラムの構築のほか、土壌、肥料、栽培に関する多様な課題に積極的に取り組むつもりです。農業技術の相談や共同研究などについて、お気軽にご相談ください。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 右図:土壌養分濃度をモニタリングするための機器を設置中

業績等

著書
  1. 中井裕,西尾剛,北柴大泰,南條正巳,斎藤雅典,伊藤豊彰,大村道明,金山喜則.共著.農学の知を復興に生かす東北大学菜の花プロジェクトのあゆみ.担当:津波被災農地の除塩後の課題と生産力回復のための技術.1版.仙台:東北大学出版会;2018:77-96(小冊子)(発刊済)
論文
  1. 伊藤豊彰.単著.環境保全や生態系保全に貢献しうる肥培管理技術の開発.新潟アグロノミー.2018;
    54:3-16(総説・解説)(発刊済)

  2. T. Ito, H. Nasukawa, T. Uno, R. Tajima. and M. Saito.共著(コレスポンディングオーサー). Recovery of Tsunami-Affected Paddy Soil Using Calcium Materials for Sustainable Agriculture.Journal of Integrated Field Science.2018;15:55-58(原著論文)(発刊済)

  3. H. Nasukawa, R. Tajima, Boaventura Isac Jonas Muacha, Maria Clarinda Filomena Pereira, K.Naruo, S. Nakamura, M. Fukuda, T. Ito, K. Homma. 共 著 .Analyzing soil-available phosphorus by the Mehlich-3 extraction method to recommend a phosphorus fertilizer application rate for maize production in northern Mozambique.Plant Production Science (JCR).2018;22 (2):211-214(原著論文)(発刊済)

  4. 伊藤豊彰.単著.日本土壌肥料学会技術賞有機性資源の新しい活用法等を基盤とする環境保全的肥培管理技術に関する研究.日本土壌肥料学雑誌(協力学術団体).2018;89(5):361-364(総説・解説)(発刊済)

報告書
  1. 伊藤豊彰.奨学寄附金.製鋼スラグ系ケイ酸肥料による水稲の品質・収量,食味関連形質の改善に関する研究.研究成果報告書.2018(研究代表者)
  2. 伊藤豊彰.奨学寄附金.鉄鋼スラグ系ケイ酸資材の水稲生育・収量等に対する効果.研究総説.2018(研究代表者)
学会等研究発表
  1. 伊藤豊彰.第23回日本土壌肥料学会技術賞受賞講演「有機性資源の新しい活用法等を基盤とする環境保全的肥培管理技術に関する研究」.日本土壌肥料学会2018年度大会(日本大学,藤沢市),2018.8.29~8.31(招待講演)
  2. 渡部智寛,宇野亨,田島亮介,伊藤豊彰,齋藤雅典.酸性土壌におけるコムギの根系分布と窒素流亡の関係:5品種の比較.日本土壌肥料学会2018年度大会(日本大学,藤沢市),2018.8.29~8.31(一般発表)

  3. 大嶋健資,鈴木貴恵,宇野亨,田島亮介,伊藤豊彰,齋藤雅典.菌根菌活用型ネギ栽培のための育苗用培土の検討.土壌微生物学会2018年大会(広島大学,東広島),2018年6月16~17日(一般発表)

  4. 鈴木貴恵,丹羽理恵子,宇野亨,田島亮介,伊藤豊彰,佐藤修正,平川英樹,吉田重信,江沢辰広,齋 藤雅典.現地農家圃場等におけるネギへのAM菌資材の接種効果.土壌微生物学会2018年大会(広島大学,東広島),2018年6月16~17日(一般発表)

  5. 陶木里咲,宇野亨,伊藤豊彰,齋藤雅典,田島亮介.水稲有機栽培育苗における苗質と根系の関係-根系形成モデルを用いた解析-.第49回根研究集会(森林総合研究所東北支所,盛岡),2018年10月27~28日(一般発表)

  6. 渡部智寛,宇野亨,久保堅司,大西一光,乕田淳史,伊藤豊彰,齋藤雅典,田島亮介.酸性土壌におけるコムギ5系統の根系分布と窒素吸収.第49回根研究集会(森林総合研究所東北支所,盛岡),2018年10月27~28日(一般発表)

  7. Suzuki, T., Uno, T., Tajima, R., Ito, T., Saito, M. .Optimum level of soil available phosphorus for AMF inoculation to Welsh onion in non-allophanic Andosol.6th Symposium on Phosphorus in Soils and Plants(Luvein, Belgium),2018.9.9~9.13(一般発表)

  8. 伊藤豊彰,後藤堯行,鈴木貴恵,美濃島秀臣,宇野亨.水田土壌の可給態リン酸測定法としての湿潤土ブレイ2(1:10)法の課題と改善法.日本土壌肥料学会関東支部2018年度大会(朱鷺メッセ,新潟市),2018.12.1(一般発表)

  9. 柴田誠,伊藤崇浩,趙鉄軍,浅野亮樹,千代恵佑,伊藤豊彰.新潟砂丘において異なる肥培管理がトウモロコシの生育に及ぼす影響-有機質肥料と化学肥料の比較(第一報).日本土壌肥料学会関東支部2018年度大会(朱鷺メッセ,新潟市),2018.12.1(一般発表)

  10. 斎藤大暉,小川桃子,川村一成,定池歩美,本間香貴,中嶋孝幸,伊藤豊彰,陶山佳久.ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培 第二報 子実重 / 葉面積比に与える影響.第246 回日本作物学会講演会(北海道大学,札幌),2018.9.5~9.7(一般発表)

  11. 川村一成,斎藤大暉,定池歩美,本間香貴,中嶋孝幸,陶山佳久,伊藤豊彰.ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培 第三報葉面積垂直分布の非破壊的簡易推定.第 246 回日本作物学会講演会(北海道大学,札幌),2018.9.5~9.7(一般発表)

所属学会
  1. 所属学会
    日本土壌肥料学会,日本ペドロジー学会,日本有機農業学会,土壌物理学会,日本雑草学会,森林立地学会,日本作物学会都北支部会,北陸作物・育種学会,新潟土壌肥料懇話会
  2. 学会等の役職
    日本ペドロジー学会 評議員,日本土壌肥料学会 代議員
社会活動
  1. 公開講座・講演会等
    ・田上町女性農業者の会研修,大学の紹介,講師,生産者,胎内市,2018.10.16
    ・宮古木集落農家組合研修会,土づくり資材を利用した稲の品質改善,講師,生産者,胎内市,
    2018.10.27
    ・胎内市・JA 胎内市・新潟食料農業大学3者連携協定締結記念シンポジウム,胎内市農業協同組合と新潟食料農業大学の連携による胎内市農業の基盤強化,講演者,一般市民,学生,胎内市,2018.11.3
    ・HACCP 研究会(学内研究会),JGAPの概要とわが国での実施状況,講師,教員,胎内市,
    2018.11.13
    ・水田の土づくり勉強会(アサヒミネラル工業,鉄鋼スラグ協会),夏期高温でも水稲を高品質・安定多収するための土づくり-酸化鉄とケイ酸を補給する意義-,講師,生産者,呉市,2018.12.14
    ・JA 胎内市稲作部会研修会,ストレスに強い良質米安定生産のための土づくり,講師,生産者,JA職員,胎内市,2019.1.21
    ・平成30年度東北大学PICS・宮城県農林水産部連携研究事業研究成果報告会,マルタニシへの堆肥施用の影響,共同研究者,研究者,学生,仙台市,2019.2.8
    ・柴橋地区環境保全会研修会,農業の価値と農村環境保全活動,講師,一般市民,胎内市,2019.3.2
    ・山梨県総合農業技術センター講演会,環境保全や生態系保全に貢献しうる肥培管理技術の開発,講師,研究員,甲府市,2019.3.4
    ・東北大学教育関係共同利用拠点ワークショップ,「フィールド環境学」の利用による教育効果,講師,研究者,学生,仙台市,2019.3.11
    ・胎内市認定農業者会総会,農業の価値を考える&気象変動下でも高品質・安定稲作のための土づくり,講師,生産者,胎内市,2019.3.15
    ・平成30年度第2回新潟土壌肥料懇話会,環境保全や生態系保全に貢献しうる肥培管理技術の開発,講師,研究者,技術者,新潟市,2018.12.7
  2. TV出演,ラジオ出演,新聞掲載,一般雑誌掲載等
    ・月刊フードケミカル,11月号,フードチェーンをつなげて食品の価値を最大限に高める,2018
  3. 社会活動への参加・協力
    ・NPO法人たんぼ,副理事長,大崎市,2018.4.1~2019.3.31
  4. 公的機関(官公庁等)の審議会,委員会等の名称と役職
    山梨県総合農業技術センター,客員研究員,平成30年度山形県農畜産研究領域アドバイザリー・ボード(生産環境),委員
その他の教育研究活動
  1. 外部資金(科学研究費等)の受入研究費の内容
    ・2018年度,奨学寄附金,鉄鋼スラグの農業利用に関する研究助成,研究代表者(継続)
    ・2018年度,奨学寄附金,ポリシリカ鉄の農業利用に関する研究助成,研究代表者(新規)

  2. 受賞・学位取得・資格取得
    ・第23回日本土壌肥料学会技術賞,2018年8月30日
    ・日本土壌肥料学会関東支部大会ポスター賞,2018年12月1日

  3. 学外兼務講師等
    ・北海道大学大学院環境科学院(生物圏科学特別講義Ⅱ),2018
    ・東北大学大学院農学研究科(栽培植物環境科学),2018

学内委員会活動 環境整備委員会(委員長),国際交流委員会,自己点検・評価委員会,総務会

関連リンク

本学教員による学問のミニ講義