中井 裕

Yutaka Nakai
副学長 学部長 教授

学位 農学博士 東北大学 1982年取得
担当科目 食料産業概論、環境科学概論、生物資源循環論、基礎ゼミⅡ、動物生産学概論、食料産業実践論Ⅰ・Ⅱ
専門分野 環境微生物学、寄生虫学
研究テーマ
  • 微生物の機能を活用した食料産業廃棄物の利用
  • ウシの第一胃の微生物を活用したメタン発酵法の開発
  • 病原性微生物の生態解明と疾病予防・防除方法の開発
経歴 東北大学大学院農学研究科博士課程後期課程修了、農学博士。茨城大学農学部助手、米国ジョージタウン大学医歯学部博士研究員、東北大学助教授、教授、複合生態フィールド教育研究センター長、副研究科長などを経て、現在、東北大学総長特別補佐(震災復興推進担当)、農学研究科教授

高校生へのメッセージ

われわれは膨大な数の微生物に囲まれて暮らしています。 私は、大学院生時代から、ウイルス、細菌や原虫などの微生物の攻撃から、どのようにして、ヒトや動物の体を守るかについて研究してきました。 教員になってからは、環境に存在する様々な機能を持つ微生物に興味を持ち、これらの微生物をコントロールして、悪臭や汚水を浄化できないか、さらに進んで、良い堆肥を作れないか、可燃ガスで発電にも使えるメタンガスを効率良く作らせることができないかといった研究もしています。 最近は、ウシの胃の微生物に注目しています。ウシは4つの胃を持っていますが、その第一胃には2千兆個の細菌と2千億個の原虫が生息しています。ウシの体を形成する細胞の5倍にものぼる数です。これらの微生物は植物繊維を分解する能力を持っており、うまく用いると、トマトの茎や紙ゴミなどから、従来の数倍にもなる量のメタンを得られることが明らかになりました。現在、大型タンクローリーの倍ほどの大きさの50tのタンクを用いて研究を行っており、実用化はもうすぐです。まだまだ微生物は分からないことだらけです。研究の宝が沢山眠っています。一緒に微生物の世界に踏み込んでみませんか。

企業へのメッセージ

動物および人獣共通感染性の微生物、および環境微生物に関する下記の研究を行っています。これらの研究は、病原微生物の培養や同定方法の開発、環境微生物の制御や微生物機能の利用などに繋がるものです。特に、ウシの第一胃(ルーメン)微生物を活用したメタン発酵システムに関しては、大型の実機による実用化研究を実施中であり、エネルギー回収可能な新規の有機資源循環システムとして実装可能な技術として確立しつつあります。 1. 病原性微生物の生態とその制御 1)ニワトリのコクシジウム、2)ツルのコクシジウム、3)クリプトスポリジウム 2. 畜産環境微生物の生態解明と利用 1)臭気除去に関わる微生物の生態とその利用、2)汚水処理に関わる微生物の生態とその利用、3)窒素循環に関わる微生物の生態とその利用 3. 微生物機能を活用した排泄物利用技術の改良および開発 1)コンポスト化過程の微生物群集の変化とその利用、2)メタン発酵とルーメン微生物の利用

業績等

著書
  1. 中井裕,福田康弘.共著.アメーバのはなし -原生生物・人・感染症-.1 版.東京:朝倉書店;2018:46-48(書籍)(発刊済)
  2. 中井裕,髙井伸二他.共著.動物衛生学.1 版.東京:文永堂出版;2018:393-394, 225-234(書籍)(発刊済)
  3. 中井裕,伊藤豊彰他.共著.農学の知を復興に生かす 東北大学菜の花プロジェクトのあゆみ.1 版.仙台:東北大学出版会;2018:1-13, 15-49, 151-174, 175-183, 185-187(書籍)(発刊済)
  4. 中井裕.編集.農学の知を復興に生かす 東北大学菜の花プロジェクトのあゆみ.1 版.仙台:東北大学出版会;2018:1-205(書籍)(発刊済)
論文
  1. Nguyen ST, Fukuda Y, Nguyen DT, Dao HT, LE DQ, Bui KL, Tada C, Nakai Y.共著(コレスポンディングオーサー).Prevalence, genotyping and risk factors of Giardia duodenalis from dogs in Vietnam. Vet Med Sci(JCR).2018;80(1):92-97(原著論文)(発刊済)
  2. Takizawa S, Baba Y, Tada C, Fukuda Y, Nakai Y.共著(コレスポンディングオーサー).Pretreatment with rumen fluid improves methane production in anaerobic digestion of paper sludge.Waste manage.(JCR).2018;78:379-384(原著論文)(発刊済)
  3. Takizawa S, Baba Y, Tada C, Fukuda Y, Nakai Y.共著(コレスポンディングオーサー).Preservation of rumen fluid for the pretreatment of waste paper to improve methane production.Waste manage.(JCR).2018;87:672-678(原著論文)(発刊済)
  4. 松本悠暉,馮夢佳,福田康弘,中井裕,多田千佳.共著.嫌気性 LCFA 分解微生物群集添加による油脂のメタン発酵の効率化.日本畜産環境学会.2018;17(1):46-57(原著論文)(発刊済)
  5. 中井裕.単著.わが国の畜産と畜産環境の課題.畜産の研究.2018;73(2):95-109(業界誌)(発刊済み)
  6. 中井裕,福田康弘,金森眞紀,多田千佳,佐々木貴子.筆頭.ウシコクシジウム原虫の種特異的検出法及び包括的検出法ならびにそれらに使用される試薬.特許.2018:特開 2018-126110(特許)(申請中)
  7. 中井裕,小倉振一郎,阿部憲一.筆頭.植物生育方法及び植物生育システム.特許.2018:特開 2018- 198551(特許)(申請中)
  8. Said Amer, Fernando Lenin Aguilar Gálvez, Yasuhiro Fukuda, Chika Tada, Ivan Ludeña Jimenez, Wunster Favian Maza Valle, Yutaka Nakai.共著(コレスポンディングオーサー).Prevalence and etiology of mastitis in dairy cattle in El Oro Province, Ecuador.Bacteriology (jCR).2018;80(6): 861-868(原著論文)(発刊済)
  9. Said Amer, Ahmed ElKhatam, Yasuhiro Fukuda, Lamia I. Bakr, Shereif Zidan, Ahmed Elsify, Mostafa A. Mohamed, Chika Tada, Yutaka Nakai.共著(コレスポンディングオーサー).Clinical, pathological, and molecular data concerning Coenurus cerebralis in Sheep in Egypt.Data in Brief (jCR).2018;16:1-9(原著論文)(発刊済)
  10. 戸澤あきつ,小倉振一郎,中井裕.共著.わが国の小規模酪農家における福祉レベルの現状把握と改善点の検討.日本畜産学会報.2018;89(3):345-35(原著論文)(発行済)
報告書
  1. 中井裕,多田千佳,福田康弘,馬場保徳,浅野亮樹.科研費基盤 A.機能性ルーメン微生物群集の高密度・コンパクト化による非食用バイオマスのメタン発酵.研究成果報告書.2018(研究代表者)
  2. 中井裕,浅野亮樹.受託研究.牛ルーメン液を利用したハイブリッドメタン発酵システムの開発.研究 成果報告書.2018(研究代表者)
  3. 阿部憲一,中井裕.受託研究.と畜・解体処理(特に牛の背割り)の自動化・効率化に関する研究開発. 成果報告書.2018(研究代表者)
学会等研究発表
  1. 瀧澤修平,多田千佳,福田康弘,中井裕.ルーメン液を利用したペーパースラッジのバイオガス化におけるルーメン原虫の影響.第 13 回バイオマス科学会議(仙台),2018.1.17~19(一般講演)
  2. 瀧澤修平,福田康弘,多田千佳,中井裕.ルーメン液を利用した植物系バイオマスの前処理におけるセルラーゼの挙動.第 17 回日本畜産環境学会(胎内),2018.6.23~24(一般講演)
  3. 中井裕,阿部憲一,浅野亮樹.過疎地域が抱える新たな畜産環境問題に関する事例報告.第 17 回日本畜産環境学会(胎内),2018.6.23~24(一般講演)
  4. Takizawa S, Fukuda Y, Tada C, Nakai Y.Change in Cellulase Activity during Pretreatment with Rumen Fluid for the Anaerobic Digestion of Lignocellulosic Biomass.Water and Environment Technology Conference 2018(松山),2018.7.14~15(ポスター発表)
所属学会
  1. 所属学会
    日本畜産環境学会,日本畜産学会,日本獣医学会,日本寄生虫学会,日本原生動物学会,日本水環境学会, 東北畜産学会,日本獣医史学会
  2. 学術集会の主催
    日本畜産環境学会第 17 回大会,大会長,胎内市,2018.6.23~24
  3. 学会等の役職
    日本畜産環境学会 理事長,日本畜産学会 理事,日本獣医学会 理事,日本寄生虫学会 理事,日本原生動物学会 理事,日本水環境学会,東北畜産学会,日本獣医史学会 理事
社会活動
  1. 公開講座・講演会等
    ・中条区長会,大学説明,副学長,区長,胎内,2018.7.13
    ・栗原食循環セミナー,研究説明,講師,一般,栗原,2018.11.9
    ・夢ナビライブ,研究説明,講師,高校生,仙台,2018.10.6
    ・夢ナビ TALK,研究説明,講師,高校生,仙台,2018.10.6
    ・電農現地研修会,研究説明,講師,一般,新潟,2018.10.11
    ・入学式,大学説明,副学長,学生保護者,新潟,2018.4.7
    ・開学式典,大学説明,副学長,一般,新潟,2018.6.4
    ・胎内市民大学見学会,大学説明,副学長,一般,胎内,2018.8.28
    ・北区市民大学見学会,大学説明,副学長,一般,胎内,2018.10.3
    ・乙地区長会,大学説明,副学長,一般,胎内,2018.10.26
    ・秋の学校(3 者連携記念),鼎談,座長,一般,胎内,2018.11.3
    ・全国農業大学校協議会理事会,大学説明,副学長,教員,東京,2018.12.11
    ・栃木県農業高校協議会,大学説明,副学長,教員,宇都宮,2018.12.11
    ・阿賀北四市議会事務局,大学説明,副学長,職員,胎内,2019.2.12
  2. TV 出演,ラジオ出演,新聞掲載,一般雑誌掲載等
    ・新潟日報,胎内市,JA,食農大 若い力に期待膨らむ,2018.11.10
    ・日本食糧新聞,外食インカレ奨励賞に,2019.1.16
    ・日本経済新聞,大学・学部新設で農業に新たな風,2019.2.13
  3. 公的機関(官公庁等)の審議会,委員会等の名称と役職
    (公財)日本環境整備教育機構 浄化槽管理士試験委員,(公財)日本環境整備教育機構 浄化槽管理士講習委員,(公財)日本食肉生産技術開発センター 牛の背割り機の研究開発事業プロジェクト委員会 委員長,茨城県食肉センター整備検討委員会 委員長,大崎市バイオマス産業都市構想検討委員会 委員長, 長野県食肉流通合理化検討会 委員長
その他の教育研究活動
  1. 外部資金(科学研究費等)の受入研究費の内容
    ・2017-20 年度,科研費基盤 A,機能性ルーメン微生物群集の高密度・コンパクト化による非食用バイオマスのメタン発酵,研究代表者(継続)
    ・2018 年度,受託研究,牛ルーメン液を利用したハイブリッドメタン発酵システムの開発,研究代表者(継続)
    ・2018 年度,受託研究,と畜・解体処理(特に牛の背割り)の自動化・効率化に関する研究開発,研究代表者(新規)
  2. 学内部活動の実績
    ・自転車競技,第 74 回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会,オムニアム,予選敗退,伊豆市,2018.8.17(部長・監督)
    ・自転車競技,第 74 回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会,ロード,途中棄権,大町市,2018.9.2(部長・監督)
  3. 学外兼務講師等
    ・(公財)日本環境整備教育機構 浄化槽設備士講習,2018.6.11
    ・(公財)日本環境整備教育機構 浄化槽設備士講習,2018.10.1
    ・(公財)日本環境整備教育機構 浄化槽清掃技術者講習,2019.1.23
    ・宮城県古河工業高校特別講義,2018.7.17
    ・福島県いわき光洋高校特別講義,2018.11.15
学内委員会活動 副学長,食料産業学部長,食料産業学科長,自己点検・評価委員会(委員長),倫理委員会(委員長), FD・SD 委員会(委員長),国際交流委員会(委員長),議題検討会議,新潟総合学園学内連絡会,新潟総合学園大学調整会議

関連リンク

本学教員による学問のミニ講義